皆さんご無沙汰しております。ライパチ藤田でございます。
また年始あたりで部内のみんなでプログラムコードを書いてもらおうかと画策している際中なのですが、最近コードをまったく書いていないので自分ができるかどうか…。

さて、今回はとうとうIPv4が本当に枯渇したきたとのことなのでIPとはということを触れながらIPv6とはどんなものなのかなどを2回に分けてお話をしていきたいと思います。

まずはIPってよく聞くけど良くわからないんだよねという人のためにIPとはどういうものなのかという自分が理解している範囲で説明したいと思います。

IPとはインターネット プロトコル の略で、二つの意味をあわせるとこんな感じになります。

世界中のあらゆる通信機器で予め用意されたルール、手順で情報のやり取りを行うための通信方法

インターネットに接続できる通信機器にはそれぞれ「IPアドレス」と呼ばれる番号を持っています。この「IPアドレス」を使ってあっちの機器に行ったりこっちの機器に行ったりして情報のやり取りをしています。
みんながよく言うIPとはほぼこの「IPアドレス」のことで、よくインターネット上の

住所

という風に言われています。
自分は住所という考え方で覚えたのでIPのやり取りは自分の中ではハガキでのやり取りでイメージされています。

この「IPアドレス」には”グロバールIP”と”プライベートIP(ローカルIP)”と呼ばれるものがあります。

グローバルIPはプロバイダと契約すると割り当てられる固有のIPで、契約内容によっては使う時に毎時変更をする、しないを選択できます。
IPアドレスでサイトの管理画面にアクセスできる制限をするなどの場合はこのグロバールIPを使って設定することがほとんどです。ただし、この場合はグロバールIPが変更されないことが前提になります。
プライベートIP(ローカルIP)とはルーターを介して複数のPCなどに対して割り振られるIPアドレスのことを言います。
ネット上でのやり取りはグロバールIPを使用して行われるのですが、社内など複数のPCなどがある場合は誰がどこにアクセスしているのかがわかりません。
そこでルーターから振り分けられたプライベートIPを使いどのPCが接続していたかの判断をして情報を返信してくれるわけです。
自分はこのやり取りをグロバールIP=マンションの住所、プライベートIP=マンションの部屋番号として覚えました。
ハガキ(アクセスした情報)がマンションの住所(グローバルIP)に届いて各部屋番号(プライベートIP)振り分けられるイメージです。

現在よく使われている「IPアドレス」はIPv4と呼ばれる規格で2進数の32桁分の32bitを10進数に変換し、”.”で繋いだ形で表記されます。

182.22.59.229

こんな感じですね。
32bitで用意できるIPの数を計算すると

約43億個

になります。

今見ているこのサイトもサーバーの「IPアドレス」とドメインの「blog.adjust-work.com」に紐づけることによって

/

でアクセスできているわけです。この紐づけをDNSの設定といいます。
この設定をしないとアクセスする時のURLが下記のようになりどこの会社のサイトなのか一目ではわかりません。

http://182.22.59.229/
※ちなみにyahooにつながります。

普通にネットをしていると「IPアドレス」に触れる機会はあまりないと思いますが、「IPアドレス」はネットをする際にはすごく重要なものなのです。

そんな「IPアドレス」ですが、随分前からこのIPv4の規格のまま使用して行くと近い将来「IPアドレス」が枯渇すると言われていたのですが、本当にそろそろなくなるねという情報が日本のIPを管理している

日本ネットワークインフォメーションセンター

などから上がってきています。
今までは使っていないIPアドレスを再利用したりしてしのいできたようですが、それもそろそろ限界にきているようです。

枯渇問題は随分前から言われていたことのなので、すでにIPv4に変わるIPv6という規格が1995年には存在しています。
先ほども記載しましたがIPv4は32bitの約43億個になるのですが、IPv6は128bitになります。128bitで用意できるIPの数を計算すると

約340澗(かん)個

になるそうです。澗なんて聞いたことないよと思って調べてみたのですが
万→億→兆→京→垓→ジョ(漢字は禾へんに予)→穣→溝→澗
とのことなのでIPv6ならIPアドレスが枯渇することは99.9999999%くらいないですね。

1995年からIPv6が存在していたのになぜ今もIPv4が主流なのでしょうか?
それは複数の原因があると思っていまして

  1. IPv6に対応しなければいけない通信機器が直近まで対応して来なかった
  2. 簡単にIPv4からIPv6に移行できない
  3. 社内や家庭で使われいる通信機器がIPv4にしか使えないものを使い続けている

というのが原因だと考えています。

次回は上記のことを踏まえながらIPv6についての説明などをお話ししていきたいと思います。
それではまた次回にお会いしましょう~。さようなら。